発足鉱山(はったりこうざん)は北海道岩内群共和村発足に位置した鉱山です。
住友金属鉱山株式会社により稼行されていました。
なお付近には、滝山発足鉱山という鉱山も有りました。

発足鉱山の概要
発足鉱山が発見された正式な年代は不明で、昭和17年に渋谷茂氏が所有しており「渋谷鉱山」と称して探鉱等を行い、昭和26年に住友金属鉱山株式会社が買収し、坑道探鉱等を行いました。
住友金属鉱山株式会社の手に渡ってからは、作業員8名程度で探鉱を行っていたが、鉱況が芳しくなく数年して閉山となっています。
発足鉱山は発足川沿いに位置しており、奥より熊ノ穴𨫤、1号𨫤、3号𨫤などの鉱床がありました。
鉱山へは発足の集落からトラックの走る林道が有り、交通の便は良かったとの事。
当時の鉱業権の記録として
鉱区番号:後志採登85
鉱種:金、銀、銅、亜鉛、鉛、硫化鉄
鉱業権者:住友金属鉱山株式会社
昭和41年3月までの坑道総延長は2,500m。
試錐総延長は4,000m。
昭和41年3月までの総産出金属量は、銀27kg、銅14t。
発足鉱山の鉱床
発足鉱山の鉱脈に含まれる金属鉱物は、黄銅鉱、黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、方鉛鉱。
脈石には、石英、絹雲母、緑泥石、方解石が見られた。
発足鉱山の主な鉱床は以下。

1号𨫤(80m𨫤)
走向N75°W〜N70°E、傾斜80°S〜75°N。
既開発の走向延長150m、傾斜延長30m、平均脈幅1〜1.5m。
平均品位はCu 2%、Ag 40g/t。
露頭鉱床の露頭から最下部への垂直深度120m。
3号𨫤
走向N85°W〜N70°E、傾斜75°N。
既開発の走向延長200m、傾斜延長30m、平均脈幅1m。
平均品位はCu 2.5%、Ag 40g/t。
露頭鉱床の垂直深度120m。
熊ノ穴𨫤
走向N80°E、傾斜80°N。
既開発の走向延長150m、傾斜延長の記載なし、平均脈幅2m。
平均品位は低品位。
露頭鉱床の垂直深度90m。
発足鉱山の歴史
発見時代 不明。
1942年~1945年(昭和17年~20年)渋谷茂氏が所有し探鉱する。
1951年(昭和26年)住友金属鉱山株式会社が買収、探鉱する。
1952年~1956年(昭和27年~31年)出鉱する(一部探鉱出鉱)。
1956年(昭和31年)坑道探鉱を中止し、試錐探鉱のみ行なう。
1958年(昭和33年)休山する。
参考資料『日本の鉱床総覧』『地下資源調査所報告 (38)』『北海道地下資源調査資料 (120)』『特定鉱床開発促進調査報告 昭和43年度』


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