都茂鉱山(島根県)

都茂鉱山は島根県美濃郡美都町山本に有り、参院選石見益田駅東方26kmに位置しています。

都茂鉱山の概要

都茂鉱山は丸山鉱床と都茂鉱床の2つの鉱床を主としています。
元々は別の鉱山として稼行されていましたが、協和鉱業が都茂鉱床と丸山鉱床を合併し都茂鉱山となりました。

都茂鉱山では1978年に日本産新鉱物の都茂鉱(Tsumoite)が発見された事でも知られています。

昭和29年頃の資料では都茂鉱山の鉱区番号は採5号・採22号。
採掘している鉱種は金、銀、銅、亜鉛、鉄、酸化鉄。
鉱業権者は中外鉱業株式会社。

丸山鉱床

丸山鉱床はマグマからの熱水によるスカルン鉱床で、スカルン鉱物には透輝石、柘榴石、緑簾石、珪灰石、ベスブ石、金雲母。金属鉱物には磁硫鉄鉱、閃亜鉛鉱(鉄の品位は12~13%)、黄銅鉱、方鉛鉱、輝水鉛鉱、磁鉄鉱など。

鉱床の形状は不規則の塊状から筒状となっています。
鉱床の特徴としてはスカルン中に広く鉱染状に分布し、一部裂罅に沿って閃亜鉛鉱の高品位部分があり、柘榴石や緑泥石を伴っています。
北東部には磁硫鉄鉱や黄銅鉱が多く、中央部には閃亜鉛鉱、南西部と石灰岩側には方鉛鉱が多く見られます。

露頭は海抜475m~500m部分に10×20mの石灰岩スカルン露頭が、点々と800mに渡って見られます。

都茂鉱床

都茂鉱床はマグマからの熱水によるスカルン鉱床で、スカルン鉱物には透輝石、柘榴石、緑簾石、金雲母、ベスブ石、コンドロ石、灰鉄輝石。金属鉱物には磁硫鉄鉱、磁鉄鉱、閃亜鉛鉱(鉄の品位は5~13%)、黄銅鉱、灰重石、輝水鉛鉱など。

鉱床の形状はレンズ状となっています。
鉱床の特徴としては、北部に磁鉄鉱、中央部に閃亜鉛鉱と黄銅鉱、南部に磁硫鉄鉱の傾向が有ります。南部の磁硫鉄鉱には金雲母や灰鉄輝石を伴っています。

露頭は海抜350~400mに位置し、幅5m、延長10mの褐鉄鉱化した露頭が南北に数か所見られる。

都茂鉱山の歴史

元慶5年(881)3月に銅が発見され、朝廷から2人の役人が調査に来たとの記録が「日本三代実録」に残る。
明治26(1893年)都茂鉱床が発見され稼行される。
大正初年にはドイツ人のウールしが亜鉛鉱を採掘した。
昭和13年(1938年)都茂鉱山株式会社が50t/日の選鉱場を建設した。
昭和18年(1943年)協和鉱業株式会社が150t/日の選鉱場を建設に着手した。
昭和20年(1945年)操業が中止となる。
昭和26年(1951年)中外鉱業株式会社が50t/日の選鉱場を建設し、後に130t/日の規模まで増強した。
昭和62年(1987)閉山となる

参考資料『日本の鉱床総覧』『未利用鉄資源 第1輯(1954)』『未利用鉄資源 第7輯(1959)』『地質調査所月報 6(6)』

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